"はんなり"を目指して、お茶事に装うきもののあれこれを綴っています

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きものを着てみて、普段の髪型やメイクをすると少しちぐはぐな印象になります。さらにお茶席では、場合によっては居心地の 悪い思いさえすることがあるんです。
もちろん、「いわゆる」という感じの和風の髪型にする必要はありませんが、お茶席に似合う雰囲気を作りたいものですよね。 あまり「和風」にキメすぎてしまうと老けて見える場合があるので、若々しく&着物美人を目指して、20代・30代のヘアメイクを 考えていきたいと思います。



◆髪型
すっきりとしたまとめ髪がよいでしょう。これは、お辞儀など頭を下げる動作が多いため、髪が顔に かかるからです。
お菓子をいただく時などに髪を触るのは良くないので、前髪もすっきりさせた方がいいと思います。

◆髪飾り
きものを着て、トライしたいと思うのが「かんざし」などの和な飾りだと思います。しかし、お茶席ではうっかり落としてお道具に傷をつけるといけません。小さめで、まとめた髪のヘアゴムを 隠すようなものや落ち着いた色柄がよいでしょう。

◆メイク
メイクは、普段よりも控えめにします。パールの強いものや、グロスの光りは、お茶席では悪目立ちします。注意すべきは口紅です。お茶碗につくといけませんので、席入りの前にはティッシュオフしておくとよいでしょう。

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◆結ぶ高さを決める
シニヨンやポニーテールなどのまとめ髪は、結ぶ高さによって全体の印象が大きく左右されます。一般的に 位置を高くすればするほど「若くて元気なイメージ」、低くするほど「大人っぽく落ち着いたイメージ」になります。
同じテクニックでも高さが違うとかなり雰囲気が変わってくるので、その日のお茶席や着物に合わせて使い分けましょう。

・高め:位置が高ければ高いほど、若々しくフレッシュな印象。華やかさもアップ。
・中くらい:かっちりしすぎず、リラックスした雰囲気。ルーズに仕上げれば、日常のファッションにも。
・低め:ぐっと大人っぽいムード。ニュアンスをていねいにつくらないと老けた印象に。着物の場合は、あまり低くすると衿に当たってしまうこともあるので注意。

◆分け目のつけ方
コームできちんと分け目をつけるとすっきりした雰囲気。髪を自然にすくいとって分けた場合はフェミニンな印象。どちらも 髪の1:9の分け目から内側に向かってとるのがコツです。

・あいまい:分け目をあいまいにして、前髪にボリュームをもたせると、落ち着いたムードに。後ろはすっきりとまとめるとバランスが良い。
・きちんと:端正で快活、すっきりした印象に。後ろにボリュームをもたせて、華やかさをプラスするのもおすすめ。

◆前髪の処理で変化
ヘアアレンジを大きく印象づける前髪。額にどのくらいの分量がかかるかによって、イメージが変わります。一般的に 厚くするとクラシカルで幼い印象、薄くすると軽快な印象になります。
分けるパートによっても雰囲気が変わります。センター分けのときは前髪をすっきりと処理し、サイド分けのときはボリュームを 出すのがおすすめです。

・ポンパドール:前髪をすくいとってトップでまとめたポンパドールは、額が強調されてキュートな印象。若々しさも強調。
・センター分け:端正できれいに見えるセンター分け。前髪にボリュームを持たせると重く見えてしまうので、すっきりとまとめるのがコツ。
・ナナメ分け:前髪を左右どちらかに流した前髪。落ち着いたムードを出し、やさしく女性らしい印象。

◆手ぐし、コーム
コームでまとめると、清潔感ある上品なムード、手ぐしでまとめると程よく力の抜けた今風のナチュラルヘアに仕上がります。 どちらも、まとめる前にブローをしてから仕上げると、きれいにまとまります。

・手ぐし:毛流れの空気感と、毛束感のある筋目がラフで今っぽく、おしゃれな雰囲気に。
・コーム:気持ちがしゃきっと引き締まる、きちんとした雰囲気のまとめ髪に。

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◆ベースメイク
きものを着たときのメイクは、普段よりも肌色を明るくするのがコツです。
普段のファンデに白のコントロールカラーを混ぜて、いつもより若干明るめの色を作ります。もしくは、普段のメイクをしたあとに白っぽいパウダーをはたくのもいいでしょう。

◆チーク
髪をアップにすることが多いので、顔が普段よりも出るようになります。立体的に見せるためにもチークを必ず。
このとき注意したいのは、目立たせるのではなく骨格に沿うように、なじみ系の色を入れることです。 紬などの普段着の場合は、丸くチークを入れてかわいい雰囲気にしても良いのですが、お茶用の着物は格が高い場合が多いので、かわいい雰囲気のメイクとちぐはぐしてしまうことがあるからです。
また、ブラウンなどの暗い色でシェーディングすると、顔の印象が暗くなってしまい、地味になりがちです。「血色の良い」イメージでチークを入れるとよいでしょう。

◆アイメイク
アイメイクですが、ブラウンのグラデーション3色を使うといった定番が一番いいように思います。
アイホールに薄い色、ダブルライン内に中間の色、アイラインとして濃い色。
このとき、アイホールに入れる色ですが、 目元のくすみをとる意味もあるので、シャンパンベージュなどの肌なじみの良い色がきれいです。
また、ラメやキラキラとしたパール入りのものは避けます。細かい、シルキーなパールなら時と場所によって。ダブルラインに入れる色と、アイラインとして入れる色、この2色にパールが入って いても気にならないので、好みのものを使っても悪目立ちはしないでしょう。でも、ギラギラしすぎるのはご法度。

◆アイブロウ
アイブロウは、角度をあまりつけずに、なだらかな弓形、もしくは直線的に描きます。
眉が薄すぎるとアップにしたおでこが目立つので、髪の色よりも少し濃い色を使います。柔らかい印象に仕上げたいときにはパウダーのアイブロウでふんわりと。 正面からだけでなく、ナナメから、横からもチェックして眉の長さを決めます。

◆リップ
着物には、赤のリップが映えると思います。
普段はつけないような濃い色のリップが意外に似合ったりするので挑戦してもよさそうです。リップもまた、ラメやパールの強いものは避けます。きちんとした印象を与えるためには、必ず紅筆にとって塗ること。
塗り終わったら一度ティッシュオフしてテカリを抑えます。

◆フィニッシュ
最後の仕上げとして、舞妓さんのように首すじにベビーパウダーをはたきます。
普段より明るくした顔と首のつり合いをとるためと、着物の衿の汚れ防止になります。 白のYシャツの衿(よく汚れが残ったりしますよね)に、ベビーパウダーをたたきこんでおくと、洗濯後の仕上がりが違うのです。ベビーパウダーによって汚れが落ちやすくなるらしいのですが、これは半衿でも同じことか?と思い実践しています。確かに、汚れがつきにくいような。
半衿につく汚れの大半はファンデーションと、首の汚れ。首にもベビーパウダーをはたくことで、きれいにもなるし、汚れもつきにくいのでお勧めです。ただし、ベビーパウダーは乾燥するので、顔には使わないように。

◆わたしの場合
お茶会に出掛けるときは、ほとんどマスカラはしません。
最近のマスカラはすごいことになっていてロングラッシュ&ボリュームのまつげが簡単にできてしまう。 一度、メイクに気合を入れてフルメイク(もちろんまつげはバサバサのロング)で着物を着たのですが、着物の持つ雰囲気とのギャップが・・・メイクを落とす時間も無かったのでそのまま出掛けたのですが、居心地の悪い思いをしました。
しかし、地味にしすぎて先生から「お化粧してきたの??」と心配されてしまうことも。洋服の際に、ベージュのリップを選ぶことが多いのですが、やはり地味に見えるようです。
大寄せの茶会など、広い場所で行う茶席では、少し華やかなメイクにした方がしっくりくるときもあります。そんなときには『マスカラ』をすることも。洋服でもなんでもそうですが、TPOが大事なんだな、と思います。

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