"はんなり"を目指して、お茶事に装うきもののあれこれを綴っています

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茶会の形式には、比較的少人数の茶事と、百人から千人近い人数を招いての茶会とに分けられます。(これを大寄せの茶会という) 小寄せの茶事は、基本を5人とすることが多く、5人以下、5人以上の場合もあります。招待には、正客以下お詰までの相客の名前を連記して書状で出すので 席の順序は決まっています。
大寄せの場合には、お客様が入れ替わり、何度かの点前を行うので、正客は巧者の方や年配の方を立てます。正客が決まっていないことが多いのですが、その場で 亭主が決めることもあります。多人数の客なので、主茶碗で正客に、替りで次客に点て出し、あとの客へは水屋から運びつけるのが定石となっています。

茶事には、七事式といわれる七つの形式があります。基本になる正式の茶事は、正午の茶事です。ほかに冬の暁の茶事、夏の朝茶事、食事の間の飯後の茶事、 冬の夜咄、季節のない跡見の茶事、そして臨時の茶事の七つです。



正午の茶事
盛夏を避けて、その他の季節に行われることが多いのですが、七事式の茶事の中で一番正式な催しです。 風炉の場合には初入りで懐石、初炭、菓子と続き、炉の時期には初炭、懐石、菓子となり、中立ち、後入りのあとで濃茶、後炭、薄茶が出されます。 時間もたっぷりかけますが、正午から始まって四時を過ぎぬよう心がけます。正式な茶事なので、きものも正式な装いが必要です。

暁の茶事
一生に一度でも客や亭主になれば本望といわれるほど、まれにしか行われません。冬の四時、現在では六時頃でも行うようです。 まだ暗いうちに客を迎え、懐石、濃茶、薄茶と終わる頃には夜が明けはじめるという趣向です。このため、夜込め、残灯、残月の茶事ともいいます。 寒さがしのげるような充分な防寒着は必要ですが、席中では羽織、コートは着ないのがきまりです。また、綸子類などの光るきものや箔の帯は茶事の妨げになるので避けます

朝の茶事
朝茶、朝会、朝の茶の湯とのいい、夏の朝の清々しい趣きを楽しむものです。午前6時から7時頃まで懐石もあっさりした精進風のものが出されます。 続き薄茶の形式が多いのは、まだ日が昇らぬ涼しいうちに終わる、という心遣いからです。装いも盛装は避け、麻を中心としたあっさりしたきものや帯が似合います。

飯後の茶事
時はずれ、菓子の茶ともいい、食事の間の時間に客を招いて行うので、懐石は出しません。お菓子、濃茶、薄茶だけ、または吸い物、八寸くらいの簡素なものを出す場合もあります。 一つ紋付か、またはそれに準ずるきものでよいでしょう。

跡見の茶事
朝の茶事や正午の茶事に参会できなかった人のために行う茶事です。茶事が済んだあとで、同じ趣向、道具の取り合わせで引き続き行われます。 跡見に限って客の方から願い出て行われる茶事で、招待されたわけではないのですから盛装ではかえって失礼になります。

夜咄
冬の12月から2月頃まで、日が沈んだ後で行います。初入りで薄茶を出し、初炭、懐石、中立ち。後入りして、濃茶、続き薄茶とし、最後に止炭をつぎます。 短檠(たんけい)や手燭などの灯りに風情があり、亭主側にとって最も難しい茶事とされています。道具も灯りに反射するようなものを避け、侘びた風情を大切にするので、客側も亭主も きらびやかな箔使いの帯や光沢のある綸子のきものは避けましょう

臨時の茶事
不時の茶事ともいい、突然の来訪をもてなす茶事です。ありあわせの道具などを使い、客を手早く迎え入れることが大切で、簡単な食事を出すこともあります。 客はもちろん、亭主側も衣服を改めず、見苦しくなければ普段の装いで構いません。

このほか、折々の茶会が催されます。

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口切り・初釜・名残り・月や花に寄せて、茶事や茶会が催されます。なかでも、一番格式があるのは口切りです。その年にとれた茶を壷に納め、夏を越したものを壷の封印を切ってだし、それを挽いた抹茶を客に立てて出す行事。 正月の点て始めよりも重いと考えられています。

口切り
内(ない)口切りと口切りの二つがありますが、内口切りは初めて封印を切って新茶を出すので、一つの壷で一度きりしか行えません。そのため、これに招かれるのは大変名誉あることです。亭主、客側も最高の礼装をします。

初釜
一月のうち、あまり遅くない時期に行います。稽古初めとして先生のお宅でも催されますが、お正月らしい多少の派手やかさがある装いがふさわしいでしょう。

名残り
風炉から炉に変わる10月の中旬から、11月の初めにかけて行われます。残茶・余波の茶事とも呼ばれます。口切りから始めて、一年使ってきた茶が残り少なくなった風炉の時期で、その茶の名残りを惜しむ侘びた茶事になります。ですから、あまり きらびやかな装いよりも、しっとりと落ち着いた装いが向きます。

花見
春の花見といえば桜ですが、2月末から4月、5月の陽気のよい季節に行われます。花模様のきものや帯を着用したくなりますが、花の盛りは避け、先がけて着るように心がけたいものです。

月見
9月には、月見の催しが行われます。9月も半ばになると単衣のきものに衣更えしますが、あまり黒っぽいものは避けましょう。月にちなんだ趣向のきものを選ぶと風情があって良いでしょう。

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新席披露・長寿の祝い・婚儀の茶・送迎の茶・仏事の茶・慶祝の茶など、それぞれの目的をもった茶会も行われます。

新席披露
席披ともいい、新しく造った茶室を披露する大切な催しです。小寄せの場合と大寄せの場合とありますが、特に小寄せの場合には正午の茶事として十数回に わたって行われることもあります。現在では、多人数を招くことから、午前9時から4時ごろまでの大寄せとし、客の人数に応じて一日、または2,3日にわたって行われることが多いようです。 その初日に招かれるということは、亭主の尊敬する方や親しい方が選ばれるわけですからたいへん光栄なことです。亭主はもちろん正装で迎えますので、客も正装で伺います。

長寿の祝い
60歳の「還暦・華甲」、70歳の「古稀」など、長命を祝って催す茶会ですが、茶事形式の場合もあります。おめでたい催しなのでそれにちなむ柄の装いで慶賀の心を表すとよいでしょう。

婚儀の茶
新婚の披露や、そのお祝いの催しです。結婚式の当日に、同じ場所に席を設ける場合もあります。この場合、男女ともに正装ですが、別の日に行われる場合にも、これに準じた装いとなります。

送迎の茶
転地、転任などにともなう惜別の茶です。外遊や長期間の旅にしばしの別れを惜しんだり、無事の帰国を願ったりする催しで、当人が正客となります。

仏事の茶
一周忌、三回忌などの回忌によせて催します。利休忌は祖始の遠忌であり、大寄せの茶会などで利休居士の徳を偲ぶ行事です。近い回忌の場合には、色無地紋付に黒の帯を締めて色喪服としますが、遠忌となると祝いの意味あいが あるため、色喪服は用いません。

慶祝の茶
叙勲の場合など、公の催しもあります。茶人として昇格披露・茶名披露、または宗家から名誉師範の称号を許されたというような喜ばしい披露などもこれにあたります。交流関係や意味合いによって大寄せにする場合と小寄せにする場合と ありますが、やはり紋付きの改まった装いで、正客とともに祝いの心を表しましょう。

月釜
毎月釜をきまってかける月例茶会が月釜です。場所や形式にもよりますが、仲間内のお稽古の月釜の場合にはあまり改まった装いはしません

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毎月釜をかける月例茶会は、仲間内のお稽古のためのもの、料亭などで催される大寄せの形式のものなど、さまざまな形で行われます。 仲間内での月例茶会には、お稽古のときと同じような装いで出席しても差し支えありません。
改まって行われる場合には、装いも改まったものを用意します。


仲間内の場合:高級ゆかたや麻縮、夏大島、上布、紬紗などの染めや絣のきものに、八寸名古屋の紬紗、荒紬などの帯
改まった場合:紋紗や絽の小紋、付け下げのきものに、紗献上、紬紗、荒紗、羅、絽綴れなどの帯


仲間内の場合:小紋や縞御召のきものに、九寸名古屋の染めや織りの帯
改まった場合:付け下げや江戸小紋など染めのきものに、九寸名古屋の染めや織りの帯

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お稽古のきものは、織りを中心とした、落ち着いた色柄を選びましょう。太い縞や荒い格子、きつい色柄はさわがしく閑寂な茶室にふさわしくないのは、茶事や茶会などと同様です。 白っぽい地色や淡い色は汚れが目立ちます。中間色や濃いめの色が良いでしょう。


細やかな経緯絣の泥染めの泥藍大島や、泥茶大島、藍大島、色大島など。薄手の紬、絣御召、唐桟、木綿の絣などのきものに、九寸名古屋の染めや織り、八寸名古屋の帯。


結城紬、久米島紬、十日町、上田、郡上、長井、米沢などの紬。絹とウールの交織や、ウール。
高級な紬のきものには、絞りや更紗、時期の染め帯を合わせます。
ウールや木綿のきものには、木綿の八寸名古屋帯や紬の帯を合わせます。


麻縮に秋草や花柄の染めや織りだしたもの、絣の上布類、夏大島。紅梅、綿絽、綿縮などの高級ゆかた。
木綿の帯や麻と木綿の交織の八寸名古屋帯を合わせます。高級な大島などには絹ものの紬紗、荒紗などの八寸。


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